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17/01/26【WOWOWリーガコラム】史上最低レベルのリーガ残留争い

(写真:Getty Images)

 22日にリーガ・エスパニョーラの前半戦19試合が終了した(未開催のバレンシア対レアル・マドリードを除く)。

 上位3チームが2ポイント差にひしめく優勝争いが気になるところだが、今回は下の方に注目してみたい。残留をめぐる争いだが、今季はちょっとした異変が起きている。

 18位スポルティング・ヒホンの勝ち点13ポイントは過去17シーズンで最少、最下位オサスナの9ポイントも2番目に少ない。加えて18位スポルティング・ヒホンと17位レガネスの差は5ポイントとこの時期にしては大きく開いている。つまり今季は降格圏に沈む3チームの状態が突出して悪いのだ。

 残留に必要なポイント(“救済ポイント”)は40が目安で、残留を目標としているチームの監督は「早く40ポイントに達して安心したい」と再三口にする。実際過去16シーズンの救済ポイントの平均は39.9で40は目安として機能していることがわかる。例えば26ポイントで現在10位につけるエイバルは“7割方、残留を達成している”という言い方ができるわけだ。

 とはいえ、目安はあくまで目安。シーズンによって上下する。

 14-15シーズンは35ポイントで残留達成だったが、10-11は44ポイントが必要だった。すでに述べたように今季は3チームが突出して悪く、救済ポイントは下がる可能性が高い。

 となると、スポルティング・ヒホン、グラナダ、オサスナのファンは絶望するしかないのか?

 苦しいのは確かだが、諦めるのはまだ早い。

 過去16シーズン、17位のチームが勝ち点20に達していたチームは4チームしかないが、それでも救済ポイントの平均は39.9を維持。つまり、下位勢の勝ち点獲得ペースは後半戦にアップするのが普通なのだ。

 個別ケースを見ていくと、後半戦の猛烈な巻き返しで残留を達成したチームもある。

 13-14のラージョ・バジェカーノは前半戦終了時に16ポイントで19位だったが、後半戦だけで27ポイントを稼いで12位と楽々残留を達成している。09-10のシェレスは過去17シーズンの最低、今季のオサスナよりも少ないわずか8ポイントで前半戦を終えたが、後半戦のスパートで34ポイントに達した。惜しくも残留を逃したが救済ポイントまで3差に迫った。

 正反対のケースもある。

 14-15のエイバルは前半戦を27ポイントで終えながら、後半戦に失速して8ポイントしか積み上げることができず、35ポイントで降格している(その後エルチェがリーグ規定違反で強制降格し、最終的にはエイバルは救済された)。

 さきほど“7割方、残留を達成している”とした今季のエイバルだが、今の勝ち点より1つ多かった3シーズン前の苦い過去があるわけだから、全く安心はできない。

 先週末の試合を見ると、グラナダのパフォーマンスは良くなかったが、スポルティング・ヒホンとオサスナには上向きの兆しがある。彼ら3チームが奮起すれば救済ポイントは上がるし、優勝戦線にも波乱が起きる。例年、最終節までもつれ込み、得失点差が天国と地獄を分ける残留争いは、優勝争いよりもはるかにし烈な争い。

 後半戦は下の順位も忘れないで注目してほしい。

《文=木村浩嗣》

スペイン・リーガエスパニョーラの生放送予定

リーガエスパニョーラ第20節

・アラベス vs アトレチコ・マドリード
 1月28日(土) 深夜0:00〜(生中継 WOWOWライブ
・エイバル vs デポルティーボ(乾貴士)
 1月28日(土) 深夜2:20〜(生中継 WOWOWライブ
・エスパニョール vs セビージャ(清武弘嗣)
 1月29日(日) 深夜0:00〜(生中継 WOWOWライブ
・レアル・マドリード vs ソシエダ
 1月30日(月) 朝4:30〜(生中継 WOWOWプライム

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