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17/01/24【週刊 岡崎慎司】サウサンプトン戦に完敗、強まる降格への危機感

吉田麻也との日本人対決という面でも注目された一戦(写真:Getty Images)

サウサンプトンに敗れ、3戦未勝利に

「チームとしても、僕個人としても、今のところ打開策を見つけられない感じです」

 22日に行われたプレミアリーグ22節のサウサンプトン戦。試合後に岡崎慎司が発したこの一言が、レスターと日本代表FWの窮状を言い表していた。

 国内リーグの3試合で勝利のないクラウディオ・ラニエリ監督は、またしても前節のチェルシー戦とは異なる布陣を採用。FWジェイミー・バーディーとFWデマライ・グレイを2トップに、岡崎をトップ下に配した「中盤ひし形・4−4−2」でサウサンプトン戦に挑んだ。

 ところが、この布陣がまったくと言っていいほど機能しない。バーディーとグレイの速さを活かそうと攻め急ぎすぎるあまり、”縦一本”を狙う単調なアタックに終始。目立ったのは20歳アタッカーのグレイの身勝手なプレーばかりで、連動性も円滑なパスワークも、まるで見えなかった。

 また、守備にも脆さが散見された。

 サイドをきれいに崩されて先制ゴールを許すと(26分)、DF吉田麻也に空中戦で競り勝ったDFロベルト・フートのクリアボールが、FWジェイ・ロドリゲスに転がって2点目を献上(39分)。これだけで終わらず、速さで振り切られたDFウェズ・モーガンが、FWシェイン・ロングを後ろから倒してPKを与えた(85分)。サウサンプトンが決定機を確実にモノにしていれば、0−3のスコア以上に点差が開いていてもおかしくなく、「為す術がなかった」という岡崎の言葉も納得の完敗だった。

 苦戦したのは、その岡崎も一緒だ。

 この日のポジションは、「3人のセントラルMF」と「2トップ」の間に位置する「トップ下」。しかし、2トップの速さを活かそうとカウンターを仕掛けるため、岡崎はなかなかボールに絡めない。さらに、中盤以下の選手が自陣深くに引きこもってしまうため、”プレスの先陣”としても機能しなかった。

 ラニエリ監督は後半頭からシステムを4−5−1に代えたが、チームも岡崎も、輝きは戻らなかった。岡崎のシュートは0本で、目立ったプレーも皆無に等しく、63分でFWアーメド・ムサとの交代で退いた。

 日本代表FWは試合後、次のように試合を振り返った。

「厳しい試合だった。サウサンプトンは、最初から自分たちのサッカーを迷わずできていた。でも自分たちは、用意していたダイヤモンド型の4−4−2が機能しなかった。このフォーメーションは、もう使わないんじゃないですかね。選手たちが困惑していた部分がある」

「降格への危機感? 強くあると思います。今日みたいな試合をしていれば、そうなってくると思う。昨季のサウサンプトン戦も厳しかったが、それでも勝てた。なぜかと言うと、『ここを守りきれば勝てる』という強みがあったから。でも今は負け始めていて、信じられるものがなくなっている」

 レスターは国内リーグ戦を3戦未勝利で、このままだと残留争いに巻き込まれる可能性が高い。「選手たちが困惑していた」「信じられるものがなくなっている」との言葉からも、危機感は十分に伝わってくる。

 そして、明確な打開策を見つけられないのは、「『最後まで(交代せずに)残してくれたら』という気持ちでいたが、この出来じゃ(前半の)45分で替えられてもおかしくない」と唇を噛んだ岡崎も一緒だった。とりわけ、攻撃面において、危険なプレーが減っているのは気がかりだ。

 ただし、同時にこうも言う。

「(今、自分がしているプレーを)やり続けることが大事。正直な話、自分一人で何かを変えられるほどプレミアリーグは甘くない。ただ、チームを変えるには、やり続けること。そうすれば、ちょっとずつでもチームが変わっていけると思うので。何かしらアクションをしていって、(チームが)変わるきっかけになればと思います」

 FA杯4回戦のダービー戦(27日)を挟むため、次節は31日に行われるバーンリー戦。ここで、浮上のきっかけをつかめるか。

《取材・文 田嶋コウスケ》

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 2月2日(木) 朝4:38〜朝7:00(生中継 J SPORTS 4

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