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17/01/13【セリエA】好調のチームで流れに乗れない、本田と長友

2017年もベンチを温め続けている本田(写真:Getty Images)

本田はカップ戦も出場できず

 新年初戦で出番がないのは、予想されたことだった。だが、カップ戦でもプレー機会がなかったのは痛い。ミランは2017年も上々のスタートを切り、コッパ・イタリアでベスト8進出を果たした。だが、MF本田圭佑はベンチに座る日々が続いている。

 スーパーカップで王者ユベントスを下し、5年半ぶりにタイトルを獲得して2016年を終えたミランは、新年初戦もまずまずの入りを見せた。だが、守備を固めたカリアリに苦戦。こじ開けることができず、スコアレスのまま終盤を迎えた。

 こう着状態を打開するためのビンチェンツォ・モンテッラ監督のカードに、背番号10は含まれていなかった。だが、その采配は奏功する。88分、途中出場のFWジャンルカ・ラパドゥーラが粘り、彼のアシストからFWカルロス・バッカが決勝点を奪取。ミランは2017年を白星でスタートした。

 チームにとっては、意義のある大きな1勝だった。だが、本田にとっては、試合途中で状況を打開する要員ではないことが改めて示された形だ。

 それは、コッパ・イタリア5回戦のトリノ戦でも同じだった。MFエムバイェ・ニアンが出場停止、FWスソが出ずっぱりのなかでのカップ戦とあり、当初は本田の先発出場も予想された。だが結局、モンテッラ監督が選んだのは、MFジャコモ・ボナベントゥーラ。スソも普段どおりにスタメンに名を連ねた。

 スーパーカップを制したばかりのミランにとって、欧州への切符も懸かるコッパ・イタリアは、軽んじることのできない大会となった。しかも、相手はミランをよく知るシニシャ・ミハイロヴィッチ監督が率いるトリノだ。モンテッラ監督は、大幅なターンオーバーをする余裕がないと考えたのだろう。

 もちろん、レギュラーが全員出場したわけではない。DFアレッシオ・ロマニョーリは体調不良で休養した。モンテッラ監督はMFマヌエル・ロカテッリも休ませるべく、MFホセ・ソサを先発させている。ただ、MFアンドレア・ベルトラッチをレジスタ、ボナベントゥーラをインサイドハーフ、そして本田をニアンの代役として起用する案は、指揮官に選ばれなかったのだ。

 そして、本田は途中出場のチャンスを手にすることもできなかった。前半に先制を許していただけに、後半序盤に呼ばれる可能性はあった。だが、60分過ぎに同点に追いつき、3分後に試合をひっくり返したことで、指揮官は背番号10を最後までピッチに送り出さなかった。

 モンテッラ監督が本田にあまり期待を寄せていないことは、周知のとおりだ。さらに、ミランはウィンガーの獲得に動いている。アドリアーノ・ガッリアーニCEOは、エバートンのFWジェラール・デウロフェウ以外に補強の可能性はないと明かした。逆に言えば、補強資金がないなかでの限られた選択肢のうち、クラブが唯一狙っているのがウィング強化ということ。本田は失格のらく印を押されたと言っても過言ではないだろう。

 ミランは中3日で再びトリノと今度はセリエAで対戦する。だが当然、その予想スタメンリストに、本田の名前はない。 

連勝のインテルで流れに乗れない長友(写真:Getty Images

スタメン落ちが続く長友

 スタメン落ちが続くのは、DF長友佑都も同様とみられる。4連勝と波に乗るステファノ・ピオリ体制で、長友はDFダニーロ・ダンブロージオとDFクリスティアン・アンサルディにレギュラーの座を奪われているからだ。新戦力DFロベルト・ガリアルディーニの起用が注目される14日のキエーボ戦も、背番号55はベンチスタートが予想されている。

 サンダーランドやサンプドリアに続き、バーンリーも新天地候補に挙がるなど、長友も去就をめぐるうわさが絶えない。一部では、インテルが売却に向けて交渉に乗り出したとも報じられた。イタリアに来て6年半。30歳となり、結婚も控える長友も、大きな岐路に立っている。

《文=J:COMサッカー編集部》

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