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16/12/28【週刊 香川真司】アウクスブルク戦で約1カ月ぶりに復帰し、アシストを記録

香川は2016年のうちにピッチに戻ることができた(写真:Getty Images)

決定機は生かせずも1アシスト

 王座奪還を目指すドルトムントは、6位でウィンターブレイクへと突入することになった。年内最終戦となった12位アウクスブルク戦は1-1の引き分けに終わり、3試合連続のドロー。11月中旬にはバイエルンに勝ったものの、以降は1勝1敗3分と調子が上がらず、3ポイントだった王者との勝ち点差は12ポイントにまで開いてしまった。

 ケガから復帰したばかりのMF香川真司はトップ下として先発し、71分間プレー。公式戦では11月22日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)レギア・ワルシャワ戦以来、リーグ戦では10月29日のシャルケ戦以来の出場。そんな試合で1アシストを記録したものの、パフォーマンスからは負傷明けの影響が伺えた。

 右足首の怪我で11月末から戦列を離れていた香川がチーム練習に合流したのは、13日のこと。その3日後に行われたホッフェンハイム戦ではチームにケガ人が多いこともあってメンバー入りを果たしたが、出場はなかった。状態が万全でないこともあってこの試合での出場も定かでなかったが、出場停止となったFWマルコ・ロイスの代わりとしてトーマス・トゥヘル監督が選んだのは香川だった。

 試合は序盤からドルトムントがチャンスを作り出していく。9分にはエリア左から侵入したMFマリオ・ゲッツェのシュートが左ポストを叩き、18分にはFWピエール・エメリク=オーバメヤンのFKがGKマルビン・ヒッツにセーブされる。30分にはDFマルク・バルトラの縦パスからオーバメヤンの落としを受けた香川が左足でシュートを放つが、これはGKの真正面でセーブされてしまった。

 なかなか先制点を奪えないドルトムントは33分にカウンターから失点。バルトラの縦パスをDFマルティン・ヒンターエッガーがカットされると、そのままドルブルで敵陣へ。これは・メリーノが止めるが、こぼれ球を拾ったモラヴェクがジ・ドンウォンへと繋ぎ、一度はGKに阻まれるもしっかりと押し込んだ。

 攻められながらも相手のビルドアップの際に積極的にパスカットを狙っていたアウクスブルクとしては、狙いがハマった形のゴールとなった。これでドルトムントはリーグ戦5試合連続で相手に先制点を許したことになるが、メリーノが倒された際に一度プレーを止めてしまっており、チームにいまひとつ集中力が欠けていることを伺わせた。

 追い付きたいドルトムントは後半ギアを上げ、すぐさま同点に追い付く。47分、DFユリアン・バイグルからの縦パスを受けたMFウスマン・デンベレは1タッチで香川へと叩き、エリア内へ。香川からリターンを受けたデンベレは落ち着いてゴール左隅に流し込んだ。香川にとっては今季リーグ戦で初めて結果に絡んだことになるが、「ウスマン(・デンベレ)のゴールでしょ。あいつの速さが活きたゴールだったと思います」と意に介さなかった。

 逆転ゴールを狙うドルトムントはさらに圧力を強めていく。50分にはMFクリスティアン・プリシッチのクロスからオーバメヤンがダイレクトボレーを放つが、これはGKの正面。59分にはデンベレのスルーパスに抜け出した香川が決定機を迎えるが、シュートはうまくミートしなかった。試合後、香川は負傷明けで体が重かったことを明かしたが、このシーンについては「ボールの感覚がちょっとズレていた」と振り返り、「こういうチームでああいうシーンで外しているようじゃいけないことは百も承知」と悔しがった。

 今季の前半戦に良い形で入った香川は、9月初旬から右足首のケガにも悩まされチーム内で厳しい状況に置かれた。ケガ人が戻ってくる後半戦は、また厳しいレギュラー争いが待ち受けている。しかし、年内最終戦ではコンディションが戻りさえすれば十分にレギュラー争いに食い込めるだけのプレーができることを証明し、ポジティブな要素を残しながらウィンターブレイクを迎えることになった。

《文=山口裕平》

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