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16/12/20【欧州レポ】16試合ぶり先発の南野拓実。衝撃的な2得点で勝利に大きく貢献

オーストリアで戦う南野。先発起用に結果で応える(写真:Getty Images)

南野の2ゴールもあり、ザルツブルクが暫定首位に

 オーストリアのブンデスリーガは第20節を迎え、FW南野拓実を擁するザルツブルクはホームでボルフルベルガーACと対戦し3-0で快勝。5連勝で首位となった。16試合ぶりの先発となった南野は6分と8分にゴールを決める活躍で85分までプレー。リーグ中断前となる今年最後の試合で大きなアピールとなった。

 ザルツブルクはボックス型4-4-2の布陣。対するボルフスベルガーは4-1-4-1だったが、立ち上がりからザルツブルクが攻勢をかける。韓国代表のファン・ヒチャンと2トップを組んだ南野にとって最初のゴールは開始6分だった。カウンターから右サイドを持ち上がるバレンティーノ・ラザロが中央にグラウンダーのパスを送ると、内側を並走するファン・ヒチャンがDFを1人引き付けながら、ワンタッチで左手前にパス。そこに少し後ろから走り込んだ南野がダイレクトで右足を振り抜き、グラウンダーの鋭い弾道をゴール左に決めた。

 相手ディフェンスが下がりながらの対応を強いられ、その手前に生じているスペースでタイミング良くボールを受けた形だが、トップスピードの状態から、ミドルレンジでもコースが空いていれば迷うことなくシュートを狙う南野のゴール意識が発揮されたのだ。その2分後に決めたゴールもストライカーらしいものだった。9月のアドミラ戦でも2得点を挙げているが、その時は途中出場だった。今回はスタメンのチャンスにしっかり結果で応えたのだ。

 中盤でザルツブルクがボールをつなぐ間に、南野はバイタルエリアのスペースに動いてパスを要求する。しかし、相手のプレッシャーを受けたボランチのディアディエ・サマッセクが南野を使わず左サイドを駆け上がるDFのアンデレアス・ウルマーに展開すると、2列目のMFバロン・ベリシャがパスを受ける流れでエリア内に侵入。マイナスのグラウンダークロスを今度は左足で捉えてゴール左の上部に突き刺した。

 前半から流れを掴んだザルツブルクは41分にウルマーの左足FKが相手の壁に触れてゴールに吸い込まれ、3-0とリード。後半もボールをキープしながら試合を進め、そのまま逃げ切った。これでシーズン6得点となった南野は2得点を含む計5本のシュートを放つなど、前線での精力的なプレーが目立った。

 しばらくスタメンから外れていた南野だが、あらためて存在価値を示したことで、2月11日のザンクト・ペルテン戦から再開される後半戦、さらに約1年間遠ざかっている代表復帰に向けても大きな弾みになるはず。今年はリオ五輪があったが、同世代の選手たちもA代表のメンバーに名を連ねはじめている。しっかり休養からコンディションを整え、クラブでの活躍につなげれば再び代表も見えてくるはずだ。

《文=河治良幸》

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