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16/12/20【週刊 香川真司】チーム練習に復帰しベンチ入りを果たすも、ドルトムントは足踏み続く

万全の状態ではないが、ベンチ入りした香川(写真:Getty Images)

獅子奮迅のデンベレも負傷交代に

 4位ホッフェンハイムとの上位対決に臨んだ6位ドルトムントは、2度のリードを許し、前半に退場者を出しながらも後半に追い付き、2-2のドローで勝ち点1を掴んだ。しかし、バイエルンに勝利して以来リーグ戦では1勝1敗2分と足踏みが続いており、首位のバイエルンとの勝ち点差は「10」も開いている。

 先週火曜日にチーム練習へ合流したばかりのMF香川真司はこの試合でメンバー入りを果たしたが、怪我の状況、試合展開もあり出場はなかった。ケガ人続出のドルトムントはこの試合で9選手が出場できない状況にあり、状態が完璧ではない香川もメンバー入りした形だ。「試合展開的にもそんな(出番がない)感じはしていたし、あんまり負担を掛けたくなかったので(ウォーミングアップも)なるべくやらなかったですね」と香川も試合後にコメントしている。

 ケガの箇所は8月末から9月上旬の代表戦で痛めた右足首。痛みがありながらもプレーを続けていたが、なかなか完治しないため、先月末の欧州チャンピオンズリーグ(CL)レギア・ワルシャワ戦後に病院でMRI検査を行うとはっきりとケガが確認された。詳しい症名は不明だが、「骨挫傷」で炎症し、水が溜まるなどしていたため治療を行ったという。

 ドクターの判断で先週火曜日にチーム練習に合流したが、ウィンターブレイクを直後に控えていることもありアウクスブルク戦の出場は様子を見ながらという形になる。

 チームはケガ人も多く、リーグでは厳しい戦いを強いられている。この試合でも2分にディフェンスラインが背後を突かれ、ホッフェンハイムに先制点を許した。これでドルトムントはリーグ戦4試合連続で先制点を許したことになる。

 11分にはMFマリオ・ゲッツェのゴールで追いつくが、20分にはCKで競り負けると、ゴール前でFWサンドロ・ワーグナーにコースを変えられ2失点目。セットプレーでの失点は前節ケルン戦に続き2試合連続だ。さらに、41分にはゲッツェのボールロストからピンチを招くと、ファウルで止めたFWマルコ・ロイスが2枚目の警告で退場となり窮地に追い込まれる。

 そんなドルトムントを救ったのがMFウスマン・デンベレだ。ホッフェンハイムが前線から組織的な守備を見せたことでドルトムントのビルドアップは機能不全に陥ったが、単独突破でホッフェンハイム守備陣を混乱に陥れた。11分には中盤からドリブルを仕掛けるとエリア手前で一度は止められるが、こぼれ球をダイレクトでゲッツェに繋ぎ同点ゴールを演出。

 48分にも、中盤のドリブル突破からエリア内に走り込んだFWピエール・エメリク=オーバメヤンに絶妙なスルーパスを送り、またも同点ゴールをアシスト。直後には自陣でのボールカットから70メートル近いドリブル突破を見せ、オーバメヤンの決定機を作り出したがブンデス暫定得点王のシュートはコースが甘かった。

 獅子奮迅の働きを見せたデンベレだが、69分には筋肉が痙攣を起こしてプレー続行不可能となり、ピッチを後にする。ケガは重いものではなさそうだが、これでドルトムントからは得点に匂いが消えてしまった。終盤は勝ち越しを狙うホッフェンハイムが圧力を強め、2つの決定機を迎える。1対1の場面を作り出したDFジェレミー・トルヤンはGKをかわした際に接触はなかったがバランスを崩して倒れ、FWアンドレイ・クラマリッチのシュートはGK正面を突き、2-2で耐えきったドルトムントが1ポイントを獲得した。

 ドルトムントの年内最終戦はホームでの12位のアウクスブルク戦。ロイスを出場停止で欠き、チームの台所事情も依然として苦しいが、下位チームにしっかりと勝ち切ってクリスマスを迎えたいところだ。

《文=山口裕平》

ドイツ・ブンデスリーガの生放送予定

ブンデスリーガ第16節

・ドルトムント vs アウグスブルク
 12月20日(火)深夜3:54〜朝6:30(生中継 J SPORTS 4

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