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16/12/15【週刊 本田圭佑】2試合連続出場も…、ローマ戦での先発復帰は見送りに

先発復帰も期待されたが、6分間の出場に終わったローマ戦(写真:Getty Images)

3試合連続での出場はなるか

 サプライズはなかった。ベンチスタートに終わった理由は、「選ばなければいけないから」だという。2試合連続で途中出場を果たしたMF本田圭佑だが、スタメンの座を取り戻すには至らなかった。

 前節のクロトーネ戦で途中出場し、5試合ぶりにピッチに立った本田は、FKから決勝点をおぜん立てした。出場時間の少なさから、メディアでは「評価なし」との声も少なくなかったが、一定の印象を残すことには成功した形だ。

 当然、勝ち点で並ぶローマとの直接対決でも再びチャンスが訪れるか注目される。ところが、指揮官は試合前に予想を裏切った。「途中出場するか? 明日こそプレーさせようと思っていたところなのに、そんな質問をするのかい?」。途中出場どころか、先発起用の考えを明かしたのである。

 衛星放送『スカイ』も練習で本田が試されたと報じ、背番号10は一気に大一番のスタメン候補となった。議論を呼んだことは事実だが、FWエムバイェ・ニアンの不調に加え、MFジャコモ・ボナベントゥーラの復帰が間に合わず、指揮官の頭に「左ウィング・本田」の選択肢が存在していたのは確かだ。

 だが、今季2度目となる6試合ぶりの先発出場は実現しなかった。最終的に、ビチェンツォ・モンテッラ監督はニアンへの信頼を貫いたのだ。試合後、指揮官は本田が先発でなかったことを問われると、「私は選ばなければならない。そしてこれが私の選択だった」と述べるにとどまった。

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、マッチレポートで「相手を引きはがすニアンの力が必要なだけに、賛同できる選択だった」と評した。確かに、FWモハメド・サラーとMFアレッサンドロ・フロレンツィが不在のローマ右サイドに本来の脅威はなく、守備力が買われる本田より、攻撃で武器となれるニアンが選ばれたことは理解できる。

 しかし、ニアンはクロトーネ戦に続いて精彩を欠いた。それだけではない。2試合連続でPKを失敗した。前節はチームが勝利し事なきを得たが、今節はMFラジャ・ナインゴランのゴールを許して敗れている。先制のチャンスをフイにしたニアンのPK失敗は、直接勝ち点に響いたのだ。『ガゼッタ』はニアンをチームワーストプレーヤーに選び、採点で「5」と酷評した。

 ニアンではなく、本田を起用していたら…というのは、結果論だ。アンフェアだろう。だがせめて、もう少し早く本田を投入できなかっただろうか。62分に先制されたモンテッラ監督は、5分後に最初のカード、その5分後に次のカードを切っている。だが、本田を送り出したのは84分だったのだ。

 クロトーネ戦も81分からの出場ではあったが、アディショナルタイムを含めても10分もないなかでは、何かを残すのは難しい。本田は同じく途中出場したMFマティアス・フェルナンデス、FWルイス・アドリアーノと同様に、ほぼ何もできないままタイムアップの笛を迎えた。

 それでも、11月を考えれば、2試合連続で出場機会を得たことはマシと言えるのかもしれない。ナポリやラツィオに勝ち点「1」差と迫られた3位ミランは、年内最後のリーグ戦となる次節で勝利を取り戻しておきたいところ。重要な試合が続くだけに、そのなかで3試合連続出場なるか期待される。

 対戦相手のアタランタを率いるのがジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督だけに、サイドの人選は再び焦点の一つだ。ただ、ミランはジャコモ・ボナベントゥーラの復帰が近づいている。不調が続くニアンをベンチに降格させるとしても、指揮官は元アタランタのMFを代役に選ぶかもしれない。その場合、本田はまずチャンスを手にし、そして少ない時間でも輝く方法を見つけることが求められる。

《文=J:COMサッカー編集部》

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