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16/10/02【週刊 岡崎慎司】試練の時を迎えても、貫く前向きな姿勢

アップをする岡崎。指揮官はどのように評価しているのか(写真:Getty Images)

ユナイテッド戦、ポルト戦は出場機会なし

 レスターの岡崎慎司が試練の時を迎えている。

 24日に行われたマンチェスター・Uとのプレミアリーグ第6節に続き、3日後に行われたポルトとの欧州チャンピオンズリーグ(CL)グループリーグの第2節も「ベンチスタート+出番なし」。代わりに2トップの一角に入ったのは夏の移籍市場で加入したFWイスラム・スリマニで、直近5試合中4試合で出番のない岡崎は、序列が劇的に低下した。

 肝心の結果はマンチェスター・U戦が1−4で大敗し、ポルト戦は1−0の勝利。レスター本来の戦力値を考えれば十分な結果なのかもしれないが、昨季の武器だった鋭いカウンターや堅実な守備、攻守の絶妙なバランスは見られなくなった。ベンチで戦況を見守った岡崎も、ユナイテッド戦とポルト戦を次のように分析する。

「自分たちから仕掛けるという意味では、攻撃はうまくいっていないように見えます。どうしても2トップが横のラインで並んでしまうので、どちらかが引いて、というのはなくなってしまう。バランス的にも、ギャップができてセカンドボールを拾えなくなって…というシーンが(ポルト戦では)結構あった。たまにプレスに行くから効いているように見えるけど、個の力があるチーム、例えばマンチェスター・Uみたいなチームが相手になると難しくなる。あの試合はセットプレーでやられましたけど、セットプレーで集中できなかったというよりは、ストレスが溜まってチームがそうさせられたという感じです。

 マンチェスター・U戦後のラニエリ監督の様子? 多少焦っていました。選手に『なんで、昨シーズンみたいにハードワークできないんだ? オマエらセットプレーで一度もやられていないはずだし、コレクティブに戦えてきただろ?』って。そんな風に話していました」

 昨季の強さは、中盤のエンゴロ・カンテを中心とした走力ベースのサッカーにあった。FWジェイミー・バーディーと岡崎でプレスをかけ、中盤のカンテがボールを奪う──。このプレッシングサッカーがハマって頂点まで突き進んだ。しかし、中盤のダイナモだったカンテが去ったところに、運動量豊富な岡崎を外してしまえば、昨季のようなサッカーを貫くのは極めて難しい。

 とくに、岡崎の代わりに高さのあるスリマニを起用すれば、アプローチの仕方は変わってくる。188センチのアルジェリア代表FWを目がけてクロスボールを多用するようになったのは、その一例だ。さらに、バーディーとスリマニがフラットに並んでプレーすれば、バーディーと岡崎が縦の位置関係を維持しながら敵を追いかけていたときより、プレスの威力が弱まるのは自然なことである。ここに、ラニエリ監督がどこまで気がついているのか。

 だが、岡崎は前向きに話す。

「監督の意図を考えても仕方がない。俺は自分のできることを増やしていくだけしかない。もしかしたら、ポルト戦はチャンピオンズリーグ用のメンバーで行って、プレミアはもしかしたら俺に出番が回ってくるかもしれない。対戦相手がポルトで、ヘディングがそこまで強くないから(スリマニを起用した)という気もするし。何が起きるか分からないので、いつでも出られる準備をするだけ。強い気持ちを持たないといけない。『出られないから』と苛立っても、自分の自信がなくなるだけですし」

 岡崎が「ここは我慢の時」と語るように、いまはラニエリの考えがひとつに定まるのを待つタイミングなのかもしれない。

《取材・文=田嶋コウスケ》

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