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16/09/15【週刊 岡崎慎司】先発出場もHTで交代に…、消化不良のリバプール戦

リバプール戦に先発出場した岡崎(写真:Getty Images)

昨シーズンの苦しみ再び

 レスターの岡崎慎司にとって、4節のリバプール戦は消化不良の一戦になった。

 3試合連続となる先発出場を果たすも、1−2で折り返したハーフタイムに交代を命じられた。岡崎の動きは悪くなく、軌道修正を強いられた戦術面での犠牲になった格好である。昨季に何度もあった苦々しい経験を、この試合で再び味わうことになった。

 とはいえ、積極性と献身性をほどよくブレンドした岡崎のプレーは、チームの大きな力になっていた。開始直後の3分にロングシュートを放ち、中盤の密集地帯に降下してボールを受けることでパスワークも円滑にしていた。スペースの空いたワイドエリアをカバーしようと、自陣深くまで戻って守備にも走った。こうした精力的なプレーが実を結んだのが、38分の得点シーン。ボールホルダーのMFルーカス・レイバへのプレスでパスミスを誘発し、FWジェイミー・バーディーのゴールを呼び込んだ。この時点で、スコアは1−2。ここからが勝負のように思えたが、ハーフタイムで岡崎はお役御免となった。

「もうちょっと、出させてもらってもよかったかなと思いますけどね。チームが安定していたんで、60分くらいまで俺を引っ張って、そこから(アーメド)ムサを出してもよかった。僕が残っていたら、2-2になっていたかもしれないし。ちょっと交代が早かったかなと、正直思いますね」

 試合運びがうまくいかないときほど、レスターには選手間の距離が広がってしまう悪癖がある。こうなると連動性や連携プレーはますます減少し、バーディーの速さやMFリヤド・マフレズの突破力といった個人プレーに頼るしかなくなる。本来なら、ここで効力を発揮するのが岡崎のスイッチを入れる力である。密集地帯まで降下してボールを捌いたり、敵を背負いながら強引に突破を図ることで、ダイナミズムを呼び戻すのだ。

 しかし、どうやらクラウディオ・ラニエリ監督の考えは違うようだ。うまく回ってないと判断すると、すぐチームに手を加える。しかも、交代カードとして真っ先に選ぶのが岡崎である。戦術上の重要な役割を果たしているからこそ、先発で起用し続けているのだろうが、点取り屋として絶対的な信頼は寄せていないのだろう。

 しかも、FWのレギュラー争いは、これから激しさが増していく。夏の市場が閉幕する直前に、クラブ史上最高額となる2900万ポンドでアルジェリア代表FWのイスラム・スリマニの移籍が決まった。一部報道ではスリマリが先発組に入り、岡崎がスタメンから外れる予想もあったが、合流間もないアルジェリア代表FWは、チーム練習に参加できなかったことから欠場が決まった。

「次はどうなんですかね。負けたし、ここが試しどころと思って、ひょっとしたら彼を使うかもしれないかもしれない」と岡崎は語る。アーメド・ムサ、レオナルド・ウジョアを合わせると、FWは総勢5名。ここでライバルと差をつけるには、やはりゴールを挙げていくしかないが、もっと言うなら、FWとして危険度の高いプレーを増やしていく必要もある。ラニエリ監督の認識と評価を変えていかえなければ、前半のみで交代を命じられるという苦々しい経験をふたたび味わうことになるはずだ。

《取材・文=田嶋コウスケ》

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