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16/08/05【ICC】献身的な動きで味方の良さを引き出す岡崎慎司に高評価

後半開始から出場しムサのゴールを演出した岡崎慎司(写真:Getty Images)

キープレイヤー"岡崎慎司"の存在感

 インターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)は現地時間3日にバルセロナ対レスターのスペイン、イングランド王者対決が行なわれ、4-2でバルセロナが勝利した。FW岡崎慎司は後半45分間に出場し、新加入のFWアーメド・ムサと2トップで好連係を見せて得点を奪うなど存在感を発揮した。

 この日バルセロナはコパ・アメリカ・センテナリオでの敗退から代表引退を表明後、髪を金色に染めたFWリオネル・メッシやFWルイス・スアレスらがスタメンで出場。一方のレスターは昨季のプレミア制覇のキーマンとなったFWジェイミー・ヴァーディーや移籍が噂されるMFリヤド・マフレズらが先発に並ぶ本気モードとなった。

 前半はバルセロナがお馴染みのポゼッションスタイルでゲームを支配した。同26分に中央のメッシが左サイドにスルーパスを送ると、これを受けたFWムニルが左足でシュートし、ゴール右隅に流し込んで先制した。

 先制後もバルサの攻勢は止まらなかった。34分、メッシからのパスをエリア右で受けたL・スアレスが強引なドリブル突破からトリッキーな右足アウトサイドのシュートで追加点をゲット。同45分にはメッシが左サイドへ大きく展開し、L・スアレスが中央のムニルへ冷静に浮き球のパスを通すとムニルも完璧なトラップからのシュートで3点目を決めて、前半はリーガ王者の貫録を見せつけた。

 前半はいいところがなかったレスターだが、後半に意地を見せた。クラウディオ・ラニエリ監督は後半開始時点で7選手を入れ替えて、前線を岡崎とムサの2トップにした。すると47分に岡崎の献身的なポストプレーからムサがパスを受けると、圧倒的なスピードでハーフウェイラインから一気にDF2人を抜き去って独走。GKとの1対1も冷静にゴール左へと流し込んで1点を返した。

 この1点で息を吹き返したレスターは65分、チームの真骨頂である前線からのハイプレスを仕掛ける。MFシュラップが右サイドでボールを奪うと素早く展開し、エリア内でパスを受けたムサが右足を振り抜いて1点差とした。岡崎は80分に左サイドのクロスにヘディングで合わせるなど、ゴールへの意欲を見せた。

 84分に17歳のMFムヒカのゴールでバルサが突き放して、4-2でバルセロナが打ち合いを制したが、岡崎やムサらの動きは高い評価を受けている。レスターの地元紙である「レスター・マーキュリー」は以下のように試合を振り返っている。

「確かにレスターにはスアレスやメッシのようなクオリティーを持つ選手はいないかもしれない。だが選手たちは、岡崎が象徴するように後半開始から魂を持ってプレーできることを証明した」

 また岡崎に関しては「岡崎からムサへの最高のパスが渡り、バルセロナの4バックの誰よりも早く走った」とムサの1点目を導き出したことも指摘し、スコアラーとともに評価されている。スピーディーな動きで最終ライン裏を狙うムサと、献身的な動きで味方の良さを引き出す岡崎のコンビネーションは結成間もないながら上々の模様で、昨季プレミアで24ゴールを挙げたFWジェイミー・ヴァーディやFWレオナルド・ウジョアらを含めたレスターの前線のポジション争いは一層激しくなりそうだ。

 一方でバルサはやはりメッシの存在感が際立った。地元紙「スポルト」は「レオが周囲にいる時、チームはとてもスムーズにプレーした。レスターの守備網を切り裂く鮮やかなパスなど3ゴールを生み出すなど、すべて危険なプレーを生んだ」と10点満点中9点の高評価を受けている。

 またストライカーらしい嗅覚で2点目を奪ったL・スアレスも「彼はいつものような粘り強さでゴールを挙げた。またメッシともリンクされていた」と8点の評価を受けた。「MSNトリオ」のもう一人、FWネイマールは現在リオデジャネイロ五輪のブラジル代表に招集されて不在だが、2年ぶりの3冠獲得に向けて相変わらずの決定力を発揮しそうだ。

«文=茂野聡士»

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