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16/07/24【ICC】岡崎途中出場のレスター、スコットランド王者からPK戦の末に勝利


初のCL出場を控えるレスターがICC初戦を勝利で飾った(写真:Getty Images)

 

逃げ切りに失敗も、PK戦でセルティックを破る
 世界各国で開催されているインターナショナルチャンピオンズカップで、昨シーズン奇跡のプレミア制覇を成し遂げたレスター・シティがスコットランドリーグで5連覇中のセルティックとの一戦に臨んだ。前後半90分間を1-1で終え、PK戦の末に6-5で勝利した。日本代表FW岡崎慎司は後半から途中出場。終了間際には鋭い飛び出しからヘディングシュートを放ったものの得点をマークすることはできなかった。

 ヨーロッパラウンド開幕戦となった今カード、レスターのクラウディオ・ラニエリ監督は移籍が噂されるMFリヤド・マフレズをスタメンで起用。FW岡崎慎司はベンチスタートとなった。

 かつてMF中村俊輔が所属したこともあり、日本人にも馴染み深い緑と白のセルティックに対し、レスターは今季着用する赤のセカンドユニフォームでキックオフを迎えた。

 セルティックはかつてリバプールを率いたブレンダン・ロジャース監督のもとで細かく繋ぐ形を標榜。一方のレスターは前半2分にMFマーク・オルブライトンのボール奪取から右サイドを押し込み、ゴール前にラストパスを送るとMFダニー・ドリンクウォーターが飛び込んだ。シュートこそヒットしなかったが、昨季と同じ鋭いカウンターをいきなり見せた。

 そのカウンターの仕留め役として機能したのはやはりマフレズだった。10分にもマフレズのパスを起点に右サイドを崩し、最後はFWレオナルド・ウジョアがフィニッシュに持ち込む。24分にはマフレズがペナルティエリア右45度でドリンクウォーターからサイドチェンジを受けると、鋭い切り返しから際どいシュートを放つ。33分にはマフレズが同じような位置から絶妙のクロスを送ってDFベン・チルウェルのヘッドを導き出すなど攻撃のタクトを振るった。

 スコアレスで折り返した後半2分、マフレズの左足が炸裂する。右サイドをドリブル突破してセルティックのマーカー2人を翻弄すると、左足インフロントで巻いたキックは相手GKをあざ笑うかのようにゴールネットに吸い込まれた。マフレズのテクニカルな一撃によってレスターは先制を果たす。

 しかしホームで負けられないセルティックも意地を見せる。58分にレスターを自陣に釘付けにすると、最後は20歳のMFエオガン・オコネルが右足でコントロールシュートを放ち1-1の同点とした。レスターはその直後に岡崎らを投入。ラニエリ監督は勝ち越しのタスクを託した。

 岡崎は新加入のFWアーメド・ムサと2トップを形成。68分にはマフレズの突破からのこぼれ球をミドルで狙っていったものの、マフレズに当たってしまった。終了間際の89分にも右サイドのクロスを頭で合わせる決定機を迎えたが、ゴール枠をとらえられなかった。またムサとの関係性は、FWジェイミー・バーディーとの連携に比べるとまだ発展途上といったところだった。

 試合は1-1で90分間を終えて、大会規定によりPK戦へと突入した。セルティックは5人連続で決めて、後攻のレスター5人目は岡崎。外したら敗戦の状況でゴール右上に蹴り込んで成功させた。その直後の6人目でGKカスパー・シュマイケルが読み切ってシュートストップすると、続くMFダニエル・アマーティが落ち着いて決めてレスターが勝利を収めた。

 ディフェンディングチャンピオンとして新シーズンを迎えるレスターは、この試合でチャンスを創出し続けたマフレズの存在感は非常に大きかった。バルセロナやアーセナルなどのメガクラブが獲得を狙っているとされるが、技巧派レフティーの残留はプレミアだけでなく初のUEFAチャンピオンズリーグ参戦を果たすクラブにとっては死活問題となりそうだ。

《文=茂野聡士》

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